眠らせ森の恋
 あんたの彼氏、不眠症? と英里が言ってきた。

 そういえば、土曜の夜なんかは、何故かよく眠れなかったみたいですけどね、と思っていると、正美が、

「ねえ、眠くさせるんなら、足あっためた方がいいんじゃないの?」
ともっともなことを言ってくる。

「あっ、そうですね。
 眠るときは、頭寒足熱って言いますもんね」

 それならすぐ出来そうだ、とつぐみは長机の上に出していた編み物の本のページを捲る。







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