男装女子。FIRST SEASON
光「ま、まあ、あんまり気にしないでさ?ほら、お菓子あるよ。」
『むぐっ』
そうだね。アイツらほっとこう。
どうせ否応がなしについてくるんだし。
『よーし!!楽しむぞー!!いぇっふぅぅ!!!』
結「イェーイ!!」
裕翔「イェーイ!!」
『そーいや秋さんは?』
秋「…いるぞ、ここに。」
飛行機(もちろんビジネス)の一番後ろの席乗っ取ってる。…ルキとシキとを従えて。
前列と前前列に誰もいないからなのか、堂々と足乗っけて、腕を組んでいる。
『えっ、影薄っ。…どしたの。』
秋「べーつにぃ?」
バシッバシッ
隣のルキをバッシバシ叩いてる。
零「凄い不機嫌。」
『みんな怖がってるからやめてあげて?みんなのために。』
ルキ「すみません、ボスが。」
シキ「うちのボスが、何か言ったようで。」
秋「…今更、もうなんも言わねぇけどさ?これっきりにしてくれよ。一応、引いた身だからな。嫁さんにも心配されたくないし。」
ルキ「分かってますよ、秋さん。全てを終わらせれば、ちゃんと終わりますから。」
シキ「そうそう。アンタが頑張れば、何とかなるはずだから。」
秋「その根拠はどこから…。」
『…結、裕翔、零、光。』
裕翔「何ー?」
『周囲を警戒しながらも、気付いていない雰囲気を醸し出してね?』
結「何、何かあるの?!」
『あるっちゃある。けど、まさかあの台湾で殺されるなんて思わないじゃん?』
光「うん!!!!?!???」
結「!?」
裕翔「!?」
零「うさぎ、殺されるの?」
『ううん、殺されないよ。』
光「だっ、だよね。」
裕翔「びっ…くりしたぁ…。」
『殺される前に殺すからね。』
結「物騒!!!ダメ!!絶対!!」
『ふふ、嘘嘘。多分殺されはしないよ。俺のバックが怖いからねぇ。』
光「物騒…。」
『ホントに大丈夫だよ。まあ拉致監禁ぐらいはあるかなぁって思うんだよね。それを危惧して…ほら、二人が見てる。』
バッ
バッ
裕翔「ホントだ。」
結「マジだ。」
光「微笑んでた。」
零「今も見てる。」
『台湾着いたら気配殺してまでストーカー並に後ろに着いてくるから、あんまり気にしないでね。』
光「気にはするけどね。」
結「つまり、楽しもーってことだよね!」
『そういうこと!!』