私の彼はオイルの血
ダダダンッ!!!!!!!
轟音と共にダンクシュートが決まった。
私は目をパチクリと何度も瞬きした。
激しくバウンドするバスケットボールの音が凄さの余韻を残す。
今……何が起こったの?
ボールをただ見つめる私……
凱斗はそのままユックリ近づいて来る。
え?
あ?
私はジリジリと壁まで追い詰められてしまった。
凱斗の右手が私の後頭部に優しくまわる。
ちょっ……ちょっと待ってよ。
心の準……
幼稚園の頃から
キスは大好きな人とする事に決めていた。
私のファーストキス
ほんのりとオイルの香りがした。


