溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
 ランチタイムは社員食堂を利用するか、外の店を利用するかだが、広くてメニューも豊富、さらに安いとあって、多くのスタッフはこの社食を利用しているとのことだった。

「もう昼ね。このまま食事にしてもらっていいわ」

「山瀬さんは?」

「私はお弁当持参なの」

「そうなんですか……」

 椿の声のトーンがわずかに落ちた。山瀬はそれを察して小首を傾げる。

「同期のお友達と食事の約束とかしていない?」

「いいえ・・同期って誰がいるのかよくわからなくて・・」

「ウチでの新入社員は雪代さんだけだものね。同じ学校から入った子とかいないの?」

「どうなんだろう・・よく知らないです」

 山瀬は、そう、とつぶやくと、

「じゃあ、今日はお弁当を買って部屋で食べましょう。明日、社食の使い方を説明するわ」

 と、助け船を出してくれた。

「いいんですか?」

「いいわよ。初日いきなり一人じゃ心細いでしょ。二週間しか一緒にいてあげられないけど、その間に慣れたらいいんだし」

「いえ、そうじゃなくて、山瀬さんがお友達と一緒なんじゃないかって思って」

 山瀬は、ふふふ、と笑った。
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