溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
(ダミーの時間をどう確保するかって・・ムリ)

 真壁のスケジュールは社内ではオープンになっている。空いていれば予定を申請してくる。バカ正直にしていたら当人は過労で倒れてしまうだろうし、本当に緊急の仕事や重要な案件が発生した時、がんじがらめだと対応できない。

 だからダミーの予定を入れておくのだ。山瀬曰く、そのタイミングや時間配分が腕の見せ所なのだそうだ。

――社長に一服いただく時間も必要なのでね。

(そりゃそうだろうけど、難しいよ~~~)

 もう一度、はぁ、とため息をつく。しかしながら逃げ出す選択肢はない。やらなければならないのだ。

「案ずるより産むがやすしって言うんだし、気にしちゃダメよね。今の目標は、山瀬さんから合格点をもらうこと。二週間しかないんだから気合い入れないと!」

 椿はむくりを起き上がった。

「ご飯食べて元気つけないとね」

 帰り道に買ってきたコンビニ弁当をレンチンして温める。カップに入った粉末スープにお湯を入れたら夕飯の出来上がりだ。

「おいし」

 料理は好きだが、疲れた体を押して作ろうと思うまでではない。それにこの部屋に越してきてまだ三日で、やっと荷物の整理を終えたところだ。食材はおろか調味料なども揃えられていない。
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