溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
その時、ガタンと音がして玄関の扉の開閉音が聞こえた。振り返ると真壁が部屋に入ってくるとことだった。
「ただいま」
「匠さん!」
「え?」
椿の大きな声に真壁が驚いたように目を見開いてこちらを凝視する。椿は真壁のもとまで駆け寄り、続けた。
「匠さんのお母さんって、〝まかべゆりこ〟という名前ですか? 十四年前、セント・マリアーナ病院に入院されていましたか?」
椿の様子に驚いていた真壁の顔がゆっくりと微笑みを称えた笑顔に変わっていく。
「やっと思い出してくれたんだ」
肯定の言葉にジンと熱いものがこみ上げてきた。鼻の奥に痛みが走り、視界が揺れて滲んでくる。
「・・ごめんなさい。わたし、どうして・・」
ふるふるとかぶりを振る椿を真壁がそっと抱きしめた。
「椿は悪くない。実際に会話を交わしたのは数回だし、その後は遠くで見ているだけで挨拶しなかった。僕自身が、なんというか、気恥ずかしくて避けていたこともあったし。でも、やっぱりどこかで思い出してほしいって期待と希望があって・・すまない」
椿はまたふるふると首を振った。
「あ、ちょっと待ってて」
真壁は椿を離すとリビングを出ていき、またすぐに戻ってきた。そして椿の手を取って歩き、チェストの前にやって来ると、持っていたものをそっと置いた。
「これ! あっ!」
「ただいま」
「匠さん!」
「え?」
椿の大きな声に真壁が驚いたように目を見開いてこちらを凝視する。椿は真壁のもとまで駆け寄り、続けた。
「匠さんのお母さんって、〝まかべゆりこ〟という名前ですか? 十四年前、セント・マリアーナ病院に入院されていましたか?」
椿の様子に驚いていた真壁の顔がゆっくりと微笑みを称えた笑顔に変わっていく。
「やっと思い出してくれたんだ」
肯定の言葉にジンと熱いものがこみ上げてきた。鼻の奥に痛みが走り、視界が揺れて滲んでくる。
「・・ごめんなさい。わたし、どうして・・」
ふるふるとかぶりを振る椿を真壁がそっと抱きしめた。
「椿は悪くない。実際に会話を交わしたのは数回だし、その後は遠くで見ているだけで挨拶しなかった。僕自身が、なんというか、気恥ずかしくて避けていたこともあったし。でも、やっぱりどこかで思い出してほしいって期待と希望があって・・すまない」
椿はまたふるふると首を振った。
「あ、ちょっと待ってて」
真壁は椿を離すとリビングを出ていき、またすぐに戻ってきた。そして椿の手を取って歩き、チェストの前にやって来ると、持っていたものをそっと置いた。
「これ! あっ!」