溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「ところで、昨日はゆっくり寝られた?」

「え? あ、えっと」

 急な真壁の質問に椿が目を丸くしていると、その真壁がくくっと笑った。

「昨日はとにかく緊張していたみたいだからね。疲れすぎて逆に寝られなかったんじゃないかと思って」

「疲れは、その、しましたけど、大丈夫です。しっかり寝てきましたっ」

「そう、それはよかった。睡眠は大事だからね。本日もよろしくお願いするよ」

「はいっ、こちらこそ、よろしくお願いいたします!」

 深く礼をして社長室をあとにする。扉一つ隔てた隣の秘書室に戻って自分の机に向かうと、間もなく山瀬が出勤してきた。

「あ、おはようございます」

「おはよう。雪代さん、早いわね」

「いえ、でも社長はもうすでにおいでになっていて驚きました」

 山瀬はスプリングコートをロッカーに仕舞うと席に着いた。

「社長は八時頃にご出勤よ」

「八時!?」

「えぇ。だから先に来ようなんて思わなくていいわ」

 確かに毎日八時前に来るのは大変だ。真壁が来るまでに出社して、机を拭こうと思っていたが無理のようだ。

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