溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
――同性が好きなのかどうかは不明。けど、そう言う人がいるのも確かね。それも噂好きの女子社員じゃなく、けっこうポジションのあるおじさんたちが口にするものだから、まことしやかに囁かれているけど。でもまったく違うことを言う人もいるわ。留学経験もおありだし、もしかしたら日本人女性に興味がないだけかもしれない、とかね。あるいは立場上言わないだけで、決まった人がいるのかもしれない。とにかく、想っても報われないから気をつけて。

(真壁社長とどうこうなれるなんてこれっぽっちも考えてないよ。そりゃあ、高学歴で家柄もよくて、将来も約束されているエリート。外見もすごくいいから一般的な意味で素敵だなぁとは思うけど)

 RRRRRR・・・

 スマートフォンが鳴り始めて椿は驚いた。着信音をマナーモードにするのを忘れていたようだ。画面を見ると叔母の名前が表示されている。

「もしもし」

『椿ちゃん? 今、いい?』

「うん、どうしたの?」

『どうしたのじゃないわよ。入社二日目でしょ? 連絡ないから気になって我慢できずにかけちゃったのよ』

 なるほど、と納得する。疲れ果てすぎてまったく思いつかなかった。心配してくれている叔母に申し訳ない限りだ。

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