溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
驚いている椿を置いて、真壁は玄関をあがって家の中に入ると、ワンルームマンションの一室を見渡した。その姿を後ろから見て、椿は自分の行動が間違っていることを悟った。
(真壁社長が来たと思って焦って慌てて招いちゃったけど、こんなところ、見せるもんじゃない・・それに軽はずみに男の人を家に入れるなんて・・)
しかもパイプベッドの布団は半分捲れている。それが生々しく見えてゾッとなった。
「内装は確かに手を入れているけど、やっぱり築年の重みは随所に出ている」
「・・は・・い」
「家賃から考えたら、流しとか、水回りのパイプとか、どこまで手直ししているか疑問だね。なにより、狭い」
そりゃそうだろう。ワンルームマンションなのだから。
「それに下町は情緒があっていいかもしれないが、若い女性の一人暮らしってなると心配だ。こんなところに住ませるわけにはいかない。今日から僕のマンションに越しておいで」
「・・・・・・・え?」
「部屋なら余っているから。大丈夫。ドアにはカギがかけられるよ」
椿は首を傾げた。真壁の言っていることがイマイチ飲み込めない。
このあたりの治安のことを不安視して心配してくれるのはありがたいが、だからってそれがどうして真壁のマンションに住むことにつながるのだろうか? むしろ男性の部屋に行くほうが非常識ではないのだろうか? 矛盾に頭の中が混乱する。
(真壁社長が来たと思って焦って慌てて招いちゃったけど、こんなところ、見せるもんじゃない・・それに軽はずみに男の人を家に入れるなんて・・)
しかもパイプベッドの布団は半分捲れている。それが生々しく見えてゾッとなった。
「内装は確かに手を入れているけど、やっぱり築年の重みは随所に出ている」
「・・は・・い」
「家賃から考えたら、流しとか、水回りのパイプとか、どこまで手直ししているか疑問だね。なにより、狭い」
そりゃそうだろう。ワンルームマンションなのだから。
「それに下町は情緒があっていいかもしれないが、若い女性の一人暮らしってなると心配だ。こんなところに住ませるわけにはいかない。今日から僕のマンションに越しておいで」
「・・・・・・・え?」
「部屋なら余っているから。大丈夫。ドアにはカギがかけられるよ」
椿は首を傾げた。真壁の言っていることがイマイチ飲み込めない。
このあたりの治安のことを不安視して心配してくれるのはありがたいが、だからってそれがどうして真壁のマンションに住むことにつながるのだろうか? むしろ男性の部屋に行くほうが非常識ではないのだろうか? 矛盾に頭の中が混乱する。