溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「クリームコロッケは面倒くさいけど、できなくはないです」

「グラタンは?」

「缶詰のクリームソースを使って可なら簡単です」

「ラザニアとかも?」

「同じです。缶詰を使えるなら。洋食が好きなんですか?」

 真壁はちょっと考えた風に天井のほうに顔をやり、そこから椿に戻して、「そうでもないけど」と答えた。

「和食も中華も好きだよ。肉じゃがとか餃子とか。あ、でも、鍋もいいね」

「鍋? それは誰でもできると思いますけど・・」

「わかってる。そうじゃなくて、一人で鍋はちょっと楽しくないから、椿と二人ならそれもいいなぁと思って。まぁ、もう鍋のシーズンは終わっているから今はいいんだけど。とにかく、椿の手料理が食べたい」

 手料理が食べたいって! まるで恋人に対するリクエストではないか!?

 椿の体温が一気に急上昇し、全身熱の塊のようになってしまった。

「食品売り場に行こう」

「・・・・・・」

「椿? どうかした?」

「い・・・・いえ、なんでも・・」

 心臓がついていかない。どう反応すればいいのか。恥ずかしくて照れくさい。しかしながら勘違いしてはいけない。そう思うのに、心臓はトクトクとうるさい状態。

(どうにかなってしまいそう・・心臓、痛すぎるっ)
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