溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「匠、さま」

 は? という小さな声がしたので椿は目を瞬いた。

「え?」

「〝さま〟は変だろう」

「・・・・・・・」

「どこの殿様だよ。いや、タチの悪いクレーマーみたいだ」

 確かに。

 では、もう一度。

「匠さん・・」

「・・・・・・・・・」

 ?

 椿はいきなり沈黙した真壁の顔を見上げた。

「あの?」

「・・いや、なんでもない。それでいい。食糧を買いに行こう」

 ふいっと身を返して歩き始めた真壁の顔、頬のあたりが赤く染まっているように見えたのは、気のせい?

    ***
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