溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
「ごちそうさま。うまかったよ!」

「ホントですか? わ、よかったぁ。叔母以外の人に食べてもらったことないからハラハラしました。コーヒー淹れますね」

「あぁ、お願いするよ」

 すでにコーヒーメーカーにセットしていたのスイッチを入れるだけだ。食べ終わった食器をシンクに運び、食洗器に入れたら終わり。家事は面倒だが、昔と違って今は機械が大部分を担ってくれる。人間はセッティングすればいいだけなので椿にはまったく苦痛ではない。

 純白のコーヒーカップに注ぎ入れ、テーブルに置くと真壁が穏やかに微笑みかけてきた。もうそれだけで椿の心臓が跳ね上がる。

「おばさんにどう説明するのがいいのか考えていたんだけど」

「それ、大事です。心配性なんで様子を見に来そうなんで。でも・・」

 雇用主の家に転がり込んでいますなど、口が裂けても言えない。

「正直に話してしまうのがいいと思うんだ。僕からきちんと説明しようと思っている」

「ええ!」

「この件、任せてもらえないかな」

「任せるって、説明の場にわたしはいなくていいってことですか?」

「そう」

「でも!」

「大丈夫だよ。ちゃんと話してわかってもらうから。たぶん、椿がいるほうが面倒だと思う」

 面倒とはそういうことなのか。叔母が感情的になる、とでも言いたいのだろうか。

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