溺愛同棲~イケメン社長に一途に愛される毎日です~
シンデレラのガラスの靴だった。〝ゆりこ〟という名前しか知らない椿の〝あしながおばさん〟がプレゼントしてくれた大切な置物。
椿はベッドの上にそれを置いてじっと眺めた。ガラスの靴と言っているが、カッティングされた随所がキラキラと輝いている。おそらく素材はクリスタルなのだろう。そうなると手のひらに乗るほどの大きさであっても高価なはずだ。
叔母との二人暮らしはけっして貧しくなかったが、この〝ゆりこおばさん〟が学費を出してくれなかったら、きっと高校まで公立で、大学も国公立に受からなければ就職していただろう。病院で知り合い、半年間交流しただけの関係で、大学まで行かせてくれたのだから〝ゆりこおばさん〟は相当裕福な人なのだろうと思う。しかも有名なお嬢様学校だ。
年に一回、小正月に会うだけで、あとはメールなのだが、機械は得意ではないと滅多にメールが来ることがない。古風と言うより、椿に住まいや身元を知られたくないのだと思う。だから椿もあえて聞かない。さらに椿は母への見舞いで病院に通っていたが、〝ゆりこおばさん〟がどういう病気で入院していたのかまったく知らない。気にはなっているものの、ここまでしてくれる大切な人の気持ちを踏みにじりたくなかった。だから正体不明なのだ。
(こんな世の中なのにね)
でも、いつか、すべてを教えてくれる日がくると信じている。
椿はベッドの上にそれを置いてじっと眺めた。ガラスの靴と言っているが、カッティングされた随所がキラキラと輝いている。おそらく素材はクリスタルなのだろう。そうなると手のひらに乗るほどの大きさであっても高価なはずだ。
叔母との二人暮らしはけっして貧しくなかったが、この〝ゆりこおばさん〟が学費を出してくれなかったら、きっと高校まで公立で、大学も国公立に受からなければ就職していただろう。病院で知り合い、半年間交流しただけの関係で、大学まで行かせてくれたのだから〝ゆりこおばさん〟は相当裕福な人なのだろうと思う。しかも有名なお嬢様学校だ。
年に一回、小正月に会うだけで、あとはメールなのだが、機械は得意ではないと滅多にメールが来ることがない。古風と言うより、椿に住まいや身元を知られたくないのだと思う。だから椿もあえて聞かない。さらに椿は母への見舞いで病院に通っていたが、〝ゆりこおばさん〟がどういう病気で入院していたのかまったく知らない。気にはなっているものの、ここまでしてくれる大切な人の気持ちを踏みにじりたくなかった。だから正体不明なのだ。
(こんな世の中なのにね)
でも、いつか、すべてを教えてくれる日がくると信じている。