コガレル(番外編)~弥生ホリック~


「圭さんが誰かを好きになったら、私は消えようと思ってました」

 消えるなんて許さない。
 こんなに悶絶するほど愛しくてたまらないのに、誰が他の奴を好きになるって?

「だけど…マネージャーさんに、嫉妬しました…」

 ハァ…もうダメ…可愛過ぎる。
 弥生をソファで組み敷いた。

「圭さんのそばにいるだけでも嫌なのに、あの部屋に…」

 見られまいと、腕を交差させて顔を隠してる。
 許される訳ないのに。
 邪魔な両腕を頭の上にまとめて、唇を寄せた。

「そんなに好きなの? 俺のこと」

 酷い顔なんてしてない。
 真っ直ぐに見上げるその目がいつも俺を狂わせる。

「好きです…他の人を見たら嫌…」

 破壊力ハンパない…
 唇をふさいだ。
 舌を絡めたくて仕掛けてるのに、逃げてくのがもどかしい。
 執拗に唇をふさげば、例の呼吸困難。

 どんだけ俺を翻弄するのか。

 コートを脱がせて、服も脱がせた。
 隠そうと抵抗する下着姿が艶かしくて眺めてたら、くしゃみをされた。

 弥生を抱き抱えた。
 落ちてしまうからと、腕と足を俺に絡めてくる。
 頭一つ分、今だけ弥生が俺より高くなる。

 移動する途中で「電気消して下さい」そう言うから断った。
「お願い」懇願して弥生から首を曲げてキスをしてきたから、今日は特別と暗くしてやった。

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