コガレル(番外編)~弥生ホリック~

 暖炉前のカーペットに身体を降ろした。
 赤い炎が暗闇に弥生の白い肌を浮き立たせる。
 女性らしい丸みには陰影をつけて。
 ブラに手を入れこむだけで焦らした尖端。
 口に含むと、弥生の手を掴んだ。

 服を脱いだ俺の腹へ、それから下着の中へ誘導する。
 細い指が俺を包むと、ぎこちなく動いた…

 いい…そのまま…
 この次はもっと…ゆっくり教えてあげる。
 添えた俺の手を離すと、指を弥生の下着の中へ。

 二人とも裸になるといくつも体勢を変えて、時々薪が爆ぜる音と弥生の鳴き声と…俺は声を出してるだろうか。
 覚えてない。
 ただ逃げたがる弥生を後ろから抱き込む姿は、まるで獣みたいだと自覚はあった。

「赤ん坊、作る?」

 繋がったままの弥生の耳に囁いた。

「ダメ…」

 ヤバ、危なっ…
 言葉は拒否なのに無意識に締めつけるから、本当にショットガンマリッジになりそうだった。
 家にはゴム置いてないんだよ。
 慌てて引き抜いて、間に合った…と思う。
 もっと中にいたかったけど、とても無理だった。

 荒い呼吸で仰向けになると、脱力する弥生を胸に乗せた。

「圭さん…」

 まわした俺の腕の力で動けない弥生は、腰の、さっきまで俺の中にいたモノを拭いたいと言った。

「このカーペット高価だから垂らさないで」

 余計に腕の中に封じ込めて理不尽に答えた。
 俺からの連絡を拒否した罰ね。
 首を上げて壁の時計を見れば、もうすぐ0時になるところ。

「誕生日、おめでとう」
「なんか、嬉しくないです…」

 二人して苦笑いすると、身体を綺麗にして服を着た。
 もう少し暖炉の火を見ていたいと言うから、カーペットで胡座をかいた俺の腕の中に囲った。

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