コガレル(番外編)~弥生ホリック~

 戸締りをしてガレージにたどり着くまでに、これは夢の物を預かっただけだと弥生は説明した。

 ホッとした反面、一緒にソレを買いに行ったと聞いて、やっぱりムカついた。
 俺はしてやれない、カフェでお茶もしたとか…
 はたから見たらデートだろ。

 俺を拒否しといて、カメラマンに会うとかありえない。

 助手席の弥生の唇を奪って押し付けた。
 俺の怒りを鎮めるために出した一つの条件。
 『絶対に守る』と約束するまで、キスは続いた。


 部屋にたどり着くと、一日遅れの誕生日プレゼントを渡した。
 ホワイトデーだし、名目はそれでもいいか。

 中身は海外ブランドの入浴剤とかボディーウォッシュ、ボディークリームのセット。
 受け取った弥生は微妙な表情を浮かべた。
 間違いなく好物で、プレゼントがハズレな訳じゃない。

 さっき車の中で交わした約束。


「風呂で弥生の身体を隅々まで洗わせて」

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