幸せの晴れ
他愛もない話をしながら、ふと晴也は真面目な顔になって、
「今日はどうするの?家に帰るの?」
心配そうに聞いてきた。
「うん、帰る。おじさんとおばさんも帰ってくるし。」
「そっか。」
私の言葉に晴也は少し不安そうにしている。
「大丈夫だよ。
いとこと2人きりにならないようにするし。」
「うん…。本当、気をつけて。」
晴也が私の事を心配してくれてるのが、すごく嬉しかった。
こんなに晴也に頼ってしまうなんて、
自分では想像していなかったのに。
おばぁちゃんが亡くなってから、
初めて楽しいと思う時間を過ごせた。
それに、想いを告げる事が出来なくても、
誰かを愛す事が出来て本当に良かったと思う。