人面瘡
「さっき、雄生なんて言った?」


「俺? 生きている人間に配慮したんじゃないかって」


「その前だよ」


「おつねを殺した奴の子孫ってことろか?」


「それだよ! その子孫がいればその人に直接話しを聞けばいいんじゃん!」


どうして今ままで気が付かなかったんだろう。


おつねの首を埋めた場所を知っている人がこの街にいるかもしれないんだ!


そう思った時だった。


足音が聞こえてきてあたしと雄生は振り返った。


そこには長靴を履き、手にバケツとブラシを持った男性が立っていた。
< 164 / 204 >

この作品をシェア

pagetop