人面瘡
「じゃあ、そこの公園にでも行こうか」


雄生が指さした先にあるのは道路に面した大きな公園だった。


幼い頃あたしたちもよくあそこで遊んでいた。


「いいの?」


「あぁ。俺もアズサにはちゃんと話しとかないといけないことがあるから」


雄生はそう言って、あたしの手を握りしめたまま公園へと向かったのだった。
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