極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「うちにはないもの、君たちの持っていないものを、柏さんから奪う気持ちで学んでほしいと思う」
慶太さんはそんな風に私の紹介をしてくれ、話を締めくくった。
「よろしくお願いします」と上がる声に、前に立つ私も頭を下げ同じ挨拶を口にする。
そこからは、いつものミーティングの流れと思われる各式場の報告が順に行われていった。
慶太さんと共に、神原さんが脇に用意してくれた椅子に掛け、その話に耳を傾ける。
その内容は様々で、担当したお客様の情報から始まり、どのような要望があり、どういった演出を提案したのか。
それはまるで、プランナー一人一人が、自分のプランニングをアピールしているようだった。
でも、この場はプランナーたちにはチャンスとなる時間なのだとも思えた。
社長が同席している貴重な場。
自分がどのくらい優れたプランニングをできるのか、それを知ってもらうには絶好の機会なのだ。
「長谷川(はせがわ)さん、ちょっといいかな」