極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「うちにはないもの、君たちの持っていないものを、柏さんから奪う気持ちで学んでほしいと思う」


慶太さんはそんな風に私の紹介をしてくれ、話を締めくくった。

「よろしくお願いします」と上がる声に、前に立つ私も頭を下げ同じ挨拶を口にする。

そこからは、いつものミーティングの流れと思われる各式場の報告が順に行われていった。

慶太さんと共に、神原さんが脇に用意してくれた椅子に掛け、その話に耳を傾ける。

その内容は様々で、担当したお客様の情報から始まり、どのような要望があり、どういった演出を提案したのか。

それはまるで、プランナー一人一人が、自分のプランニングをアピールしているようだった。

でも、この場はプランナーたちにはチャンスとなる時間なのだとも思えた。

社長が同席している貴重な場。

自分がどのくらい優れたプランニングをできるのか、それを知ってもらうには絶好の機会なのだ。


「長谷川(はせがわ)さん、ちょっといいかな」

< 129 / 358 >

この作品をシェア

pagetop