極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~



夕方から澄子叔母さんのところで担当しているお客様のプランニングが入っている私を、慶太さんはプランナーたちへの顔見せも済んだしと、自宅まで送ってくれるという。


「あのっ、さっきの話ですが」


ミーティングが終わり、二人きりで乗り込むエレベーター。

秘書の神原さんには、さっき慶太さんが会社に残るように話していた。

ドアが閉まるのを目に口を開く。


「担当しているお客様から外すというのは……酷な話ではないでしょうか?」


お客様とプランナーは、出会いから式を挙げるその日まで、一緒にいい式を挙げるために寄り添っていく。

お金をいただき仕事として請け負うものだけど、いつしかその繋がりを忘れるほどのものになっていたりする。

だから、やっと迎えた式当日、口では言い表せないような気持ちが込み上げるのだ。

< 133 / 358 >

この作品をシェア

pagetop