極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「谷口様….…谷口は、さっき話した俺の友人なんだ」
慶太さんが私にプランニングをお願いしたいと言っていた、友人だというお客様。
これから相談にこられる新規のお客様だとばかり思っていた。
「そう、だったんですか……てっきり私、まだプランナーも決まっていないのかとばかり……それなら、やっぱり先程の長谷川さんに――」
「彼女は、うちのプランナーの中でも優秀な人材だと一目置いている」
「でしたら、担当を外すなんて――」
「訳ありなんだ、谷口の事情が」
「訳あり……?」
その言葉に、さっきのミーティング中に慶太さんの口から出てきた長谷川さんへの質問が脳裏を過ぎった。
新婦側のお父様の出席について尋ねていたこと。
訳ありがその部分だということにピンとくる。