極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「新婦様のお父様の出席について聞かれていた、そのことですか?」


横に立つ慶太さんの顔を見上げる。

私の視線を受け、慶太さんは私を見下ろす顔に薄っすらと柔らかい笑みを宿した。


「彼女のお父様に認められないまま、結婚することになったんだ」

「えっ……それって……」

「谷口の家は、代々会社経営をしていて、世間で言う御曹司ってやつなんだけど……彼女の方は、ごく普通の家庭のお嬢さんでさ。谷口の方が彼女にゾッコンで、結婚を申し込んで、もちろん、彼女も谷口と一緒になりたかったからプロポーズは受けたんだけど……」

「……彼女の、お父様がそれに反対を?」


私の声に慶太さんは黙ったまま頷く。


「身分が違う。そんな家に嫁いで、やっていけるはずがない。そんな理由で認めないと猛反対されて、彼女は勘当覚悟で家を飛び出したらしい」

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