極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


そこまで話を聞いて、不謹慎にもロマンチックな話だと思ってしまった。

女子の好きな漫画や小説にありそうな話だ。


「では、それから、お父様とは疎遠に……ということですか?」

「ああ。母親経由で式の話をしてもらったら、断固出席はしない、と拒んでいるらしい」

「意固地になっているのでしょうか?」

「それもあるとは思うが、単純に本当に心配しているんだろう。仲が良かったらしいから」


娘を想って心配し、結婚を反対した父親。

勘当なんてしたわけじゃない。

心の底から、娘の晴れの姿を見たくない父親なんてこの世にきっといない。

少なくとも、私はプランナーをしてきた今まで、そんな父親を見たことはない。


「そんな事情を聞いているから、彼女のお父様には必ず出席してもらいたいんだ。俺が、個人的にも」

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