極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


話を聞き、私の気持ちも慶太さんと同じになっていた。

何としてでもお父様には式に出席していただきたい。

そして、その日をきっかけに、また元の仲の良い親子として関係を築いていってほしい。

お節介にも、そんなことを思ってしまっていた。


「私にできることがあれば、力になりたいと思います。今の話を聞いて、私も慶太さんと同じ気持ちです! お父様には、必ず出席していただきたいって!」


力強く言った私を、慶太さんは一瞬面食らったようにじっと凝視する。

お客様の話になると、つい力が入ってしまういつもの癖。

急に恥ずかしくなって「あっ……」と身を引くと、慶太さんはクスッと私を見つめて笑った。

その向けられた笑みがどこか甘さを秘めていて、ドキリとしてしまう。

視線を泳がせて俯いた時、エレベーターが一階へと辿り着いた。

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