極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「谷口様の件は、長谷川さんに引き続きプランニングしてもらって、何かあれば私も協力する形でどうでしょうか?」
あくまでも、長谷川さんが受け持ったお客様。
突然、私がしゃしゃり出ていくのはやっぱり気が引ける。
慶太さんが一目を置く優秀なプランナーなら、お父様に出席してもらえる策をすでに練っているかもしれない。
「そうだな。その時は頼む。……まだ時間が大丈夫なら、ランチでもどうかな?」
エレベーターを降りた慶太さんは腕を上げて手元の時計に目を落とす。
同じように自分の腕時計を見ると、時刻は十二時半を回ったところだった。
お客様と会うのは十七時からの予定だから、時間はまだ十分余裕がある。
「時間は大丈夫です」と答えると、微笑んだ慶太さんはそっと私の背に手を触れ、耳元に近付いた。
「二人きりになりたい」