極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
エントランスに向かう慶太さんのすぐ後ろに付いて歩いていると、正面から声が掛けられた。
そこには向かう先、外から入ってきた様子の女性と男性の姿がある。
声を掛けてきた女性は四十代くらいだろうか。
でも、気を配った外見がそれよりもっと若く見せている。
しっかりメイクは濃く赤いルージュが目を引き、肩下までの髪は大きな内巻きカールでボリュームがある。
ホワイトのツイードジャケットに同じ膝丈スカート。
手には高級ブランドの革製ハンドバッグを掛けていた。
私と同年代くらいに見える一緒にいる男性は、慶太さんと同じくらいの背丈があり、仕立ての良さそうなブラックのスーツを着ている。
天然なのか色素の薄い髪は軽やかに流れ、中性的な綺麗な顔立ちの人だ。
「ご無沙汰しています」