極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
一体、この人たちは誰なのだろう。
そして、この話の内容……。
私が聞いてはいけない話に違いない。
目を伏せ黙っていると、前に立つ女性「うふふ」と上品の中に下品さを孕んだ笑い声を上げた。
「まぁいいわ。他にもあなたとの話をって持ちかけられているから、また知らせるわ」
慶太さんの返事も聞かず、女性は「またね」と言って一歩を踏み出す。
ヒールの音がカツカツ鳴り出すと、「悠太(ゆうた)、行くわよ」と言って、エレベーターホールへと向かっていった。
私たちに軽く頭を下げ、“悠太”と下の名で呼ばれた男性がその後を追う。
呆然とその姿を目で追ってしまっていた私に、慶太さんから「行こう」と声が掛けられた。