極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~



慶太さんがランチにと連れていってくれた先は、クラシカルで高貴な佇まいのお店だった。

ホテルでもないのにドアマンの人が立っていたり、やたら緊張を煽られる。

挙動からして、こういうお店に慣れていないのが丸わかりだ。

キョロキョロしてしまう私を、慶太さんは微笑ましそうに目にしながら、寄り添い腰に手を回してエスコートしてくれる。

近付いた距離にまた別の緊張を高めながら、通された個室の客席に「わぁ……」と感嘆のため息が出ていた。


「すごい、オシャレ……」


自分の表現力が乏しいのが恨めしい。

特別と思われるその個室の席は、入った店内と同じくグレーとホワイトの配色の空間で、床はピカピカ光るダークブラウンの木目調。

置かれたテーブルや椅子は貴族の家にありそうなクラシックなデザインで、店内の配色に合わせたホワイトで揃えられていた。

< 143 / 358 >

この作品をシェア

pagetop