極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
窓のない空間は、落ち着いた照明でほんわか優しい雰囲気が作られている。
部屋の雰囲気に見惚れていた私に、背後から近付いた慶太さんがそっと腕を回した。
引き寄せるようにして密着すると、慶太さんは私のこめかみにそっとキスを落とす。
「あっ、あの、誰か来たら」
「後ほどお伺いします」と言って去った、ここに案内してくれた従業員も、またいつ現れるかわからない。
それなのに、慶太さんはお構いなしに腕の力を強める。
「さっきは、ごめん。嫌な思いをさせたよね」
「え……」
さっき……。
そう言われて、会社で会ったあの女性のことだとすぐにピンときた。