極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
振り向くと、正面の大通りの路肩に慶太さんの車が停車していた。
車から降りてきた慶太さんが私たちの元へと近付いてくる。
「どうして……あの、来客があるというのは」
「予定より早く終わったから、こっちの打ち合わせに顔を出せるかと思って。でも、間に合わなかったようだな」
「そうでしたか、ありがとうございます」
話をしながら、慶太さんの目が向かいにいる悠太さんを捕える。
その視線を受けた悠太さんは、何故だかクスッと意味深に笑った。
「この間、名乗りもできなかったので、ご挨拶を。結婚を遠ざけていた兄さんが、自らすすんで結婚したいなんていうお相手ですし、どんな方かと興味があったんです」
「……また、時間を取って彼女のことは紹介させてもらう」
「ええ、お願いします」
“興味がある”なんて、嫌な言い方をする。
そんなことを思っているうち、「送っていく」と言った慶太さんに車に乗せられていた。