極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「……は、初めてなんです。なので……」
その先は何と言えばいいのだろう。
そんなことに思いを巡らせていると、いきなり慶太さんの腕が私の身体を抱き締めた。
両手で優しく、包み込むような腕の力。
戸惑いながら目を合わせた慶太さんは、どこか弱ったように目尻を下げて笑みを浮かべていた。
「ごめん……初めてなんて、知らなくて」
「いえ……」
拒んだつもりで声を上げたわけではない。
だけど、慶太さんは私を抱き締めたままその腕に力を込める。
そして、また「ごめん」と呟くように口にした。
「あんまり可愛いから、止まらなくなりそうになった」
「あ、違うんです、嫌とか、そういうことではなくて……」
「いや……だったら、こんな流れみたいに大事な初めてをもらいたくない」