極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
気遣う言葉を掛けてもらいながらも、二十後半にもなって経験がないのかと、内心驚かれているかもしれない。
いや、むしろ引くレベルなのかも……。
そんな心配が胸の中を覆い尽くしていく中、抱き締めた腕を解いた慶太さんは私の横に仰向けになる。
放り出した手を握られ、しばらく無言で二人して高い天井を眺めていた。
「あの、慶太さん……」
「……ん?」
「私……もっと、いろいろ……慶太さんのことが、知りたいです」
桃ちゃんと話した、あの時のことを思い出していた。
突然決まってしまったような慶太さんとの結婚。
だから、私は彼のことをよく知らないままだ。