極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
そんな風に受け止めてもらって、ホッと気持ちが落ち着いていく。
私と同じように、慶太さんが私のことを知りたいと思ってくれていることが単純に嬉しかった。
「ありがとうございます……嬉しい」
「こちらこそ。大事な話を聞かせてくれて、嬉しいよ」
「あ、あの、熱海に別荘というのは、よく出かけられるということですか?」
「ああ、たまにね。休暇が取れて、海でも見ようかと気が向いた時に。元々、父の所有してた場所で、譲り受けたんだ」
「じゃあ、熱海の観光地なんかは……」
きっと詳しいはず!と期待を込めて聞きかけると、慶太さんはこちらをチラリと見て苦笑し、首を横に振る。
「それが、残念ながら詳しくないんだ。来ても、とんぼ返りみたいな感じだから」
そして、付け加えるように「それに、一人で観光地巡りは寂しすぎでしょ」と言った。
「だけど、ちょっと勉強してきたから、のどかの行きたいところに行ってみよう」
「はい!」
せっかく行くことができる念願の地。
限られた時間でどこに行ってみようかと、スマホで熱海の観光地を検索し始めた。