極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「さて、どちらに行ってみましょうか?」


窓の外に流れる景色を眺めていると、慶太さんが声を掛けてくる。

ハッとして検索途中だった手元のスマホに目を落とし、「えーっと……」と画面をスクロールした。


「じゃあ……とりあえず、熱海城で!」


そう言ってみると、慶太さんは予想外のなことでも耳にしたように一瞬目を丸くした。


「意外だな、熱海城ときたか」

「えっ? 変ですか?」

「いや、変とかではないよ」


とか言いつつ、慶太さんはクスクスと笑いをくすぶらせている。

「ただ、渋いとこきたなーと思って」と、やっぱり私の熱海城発言を笑っていた。


「熱海と言えば、やっぱり熱海城なのかなって思ったんですけど……」

「まぁ、昔からあるしね。じゃあ、行ってみようか」

< 230 / 358 >

この作品をシェア

pagetop