極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「さて、どちらに行ってみましょうか?」
窓の外に流れる景色を眺めていると、慶太さんが声を掛けてくる。
ハッとして検索途中だった手元のスマホに目を落とし、「えーっと……」と画面をスクロールした。
「じゃあ……とりあえず、熱海城で!」
そう言ってみると、慶太さんは予想外のなことでも耳にしたように一瞬目を丸くした。
「意外だな、熱海城ときたか」
「えっ? 変ですか?」
「いや、変とかではないよ」
とか言いつつ、慶太さんはクスクスと笑いをくすぶらせている。
「ただ、渋いとこきたなーと思って」と、やっぱり私の熱海城発言を笑っていた。
「熱海と言えば、やっぱり熱海城なのかなって思ったんですけど……」
「まぁ、昔からあるしね。じゃあ、行ってみようか」