極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「すごい……熱海の街が全部見える」
望める景色は、パノラマと謳うだけある絶景だった。
広がる海はもちろん、さっき通ってきた熱海の市街地も一望できる。
慶太さんが海の先に向かって指を差し「初島と大島も見えるね」と教えてくれた。
「今日は天気が良いから、房総半島まではっきり見えてるな」
「え……どれですか?」
「ほら、あの先に見える。その手前が、真鶴半島で……」
説明してくれながらも、慶太さんは腰に回した手で私をしっかり抱き寄せ、離そうとはしない。
圧巻の展望に夢中になるフリをしながらも、回された腕と慶太さんの纏う香りに鼓動の高鳴りが止まなかった。