極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~



時間に遅れないように、と言った慶太さんが私を連れていってくれた先は、モダンで格式高い料亭だった。

個室の席に通されると、駿河湾でとれたという新鮮な海の幸を使った会席料理の数々が運ばれてきた。

見た目も繊細で鮮やかな料理は、どれも一口目ごとに手を止めてしまうような絶品ばかり。

伊豆の海の幸を堪能しながら、終始和やかで落ち着いたディナータイムを過ごした。


そして、午後八時前――。

食事を終えて向かった慶太さんの所有する別荘は、緑豊かな高台に位置する静かな場所にあった。

周辺には高級そうな旅館や、会員制のホテル、同じような別荘が建ち並ぶ。

その中でも存在感を放つ近代的な建物は二階建てのつくりで、二階から海に向かって大きなバルコニーが延びていた。

頻繁に訪れることができないため、ハウスキーパーに管理を任せているという別荘は、とても綺麗に保たれていた。

< 250 / 358 >

この作品をシェア

pagetop