極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「今日はのどかの好きな肉じゃがよ。梶田さんが、田舎からジャガイモたくさん送られてきたからって、おすそ分けですって」
“梶田さん”とはうちの厨房スタッフの一人。
確か、田舎は農家をしていると記憶している。
「ほら、食べなさい」
澄子叔母さんは自分の箸を手に取ると、「いただきます」ときのこのお味噌汁のお椀を手に取る。
それを見て、私も習うように「いただきます」と箸を手にした。
「今日は、驚かせてしまってごめんね」
何から切り出そうかと言葉を選んでいると、先に澄子叔母さんが口を開いた。
「でも、何も心配することはないから、安心しなさい」
「安心って、そんなこと言ってられない話だったじゃない!」