極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「でも、一方的に見ていた、なんて言って、なんだかストーカーみたいですね。気に障ったら、申し訳ない」
「いえっ! そんなことは……」
一般的に見たら若干そんな風味のある発言だけど、園咲さんが言って気分を害する女性はまずいないと憶測する。
むしろ、ときめいてしまう方が大半を占めると思われる。
「こうして直接お会いしてみて、自分の目に狂いはなかったと、改めて思っています。やはり、あなたは慎ましく可愛らしい方だ」
「いえ、あのっ、そんな過大評価していただいていますが、私は、園咲さんの思われるような人間ではないです、本当に……」
そう否定しながらも、頬から耳にかけてが熱くなっている。
平気で私が照れてしまうような言葉を口にしても、彼に全く照れる様子は窺えない。
だから余計に、こっちばかりが恥ずかしくなる。
でも、私にもじもじしている暇はない。
「先程、望みは叶えると仰っていましたが……私が、あなたと結婚するということになれば、Jo House Weddingは、今のまま、経営をさせていただくことは叶えていただけますか?」