【完】今日から、お前は俺のモノ
嘘だろ…………





今日が俺の約15年間の片想いが
幕を閉じようとしているのか…………!!








俺は……俺は…………




それなら……






決して届かないとしても…………






めいにこの想いを伝えたい。









「俺は「めい、凄く具合悪いみたい」



「……え?」




尚はしょぼんとして


「昨日、俺、
めいの様子見に行ったんだけど……
余計に悪化させたかも……」


「悪化……?どういう事だ」






「俺があの事故から知ってた事とか
全部、全部話した……けど……
めいにとって聞きたくない話だったのかも

それに、俺の想いも……
颯太の気持ちも知ってたのに……」






尚はすごく気まずそうに言うけど……











「……別にいいんじゃねーの」



「……え?」






「……だからっ!
俺もお前も、めいが好きっつーことだろ?!

だから…………
どっちがめいにアピールするも
彼氏になろーがお前なら…………
俺はいいと思ってんだよ!」






って何俺はここで本気になってんだよ……











「……ふはっ……!」


「……っは!?な、なんで笑うんだよっ!」





俺が真剣そのもので言った言葉なのによ……





「……っごめんごめんっ!
ついつい……っ……ふはは」

「……まだ……笑ってやがるし……」







尚は笑いをこらえて
ひと呼吸おいて、







「ま、俺は颯太になら
めいを任せられるってずっと思ってたけどな

でも、これからは俺も積極的に行くんで
お互い恨みっこなしな!!」






そう言って俺の胸に拳を当ててくる。
その姿は男の俺でもかっこいいも思える
瞳で俺を見つめて、



「おう……あたりめーだろ!」




そう返すんだ。
< 153 / 186 >

この作品をシェア

pagetop