【完】今日から、お前は俺のモノ
「…………って颯太ぁってばぁ!!
さっきからぁ話聞いてなさすぎぃ!!!」





携帯から目を離すと
口を膨らませながらこっちを睨む雛がいた





「……あー……ごめんつい……」






……めいのことになるとほんとに周りが
見えなくなるくらいに
すげぇ……夢中に……







「…………どーせめいちゃんでしょぅ?」








「……え……?
俺……今声に出「そんなのっ!!見てれば雛
わかるもん……」






「雛っ!雛はいつも、いつも、颯太の事、
颯太しかみえてないんだからね!?!」





雛は泣きそうな目で俺に必死に必死に
伝えてくる……



その気持ちに答えられないことも、
俺が頷くことしかできないことも、





全部分かってて……





「……うん……分かってるよ雛」




そう言って俺は雛の頭を優しく撫でた。
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