イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
 

「いやじゃない……」

頬を赤くすると、こちらを見つめる拓海の視線が色っぽくゆらめいた。

「本当に?」

確認するようにたずねられ、「うん」とうなずく。

正直怖いし不安だし、緊張もしてる。
だけど、拓海のそばにいたい。触れたくて、触れられたくて仕方ない。
私のはじめては全部、拓海がいい。拓海じゃないといやだ。

拓海がベッドに手をついた。
ぎしりとわずかにスプリングがきしむ。

どうしよう、緊張で顔がこわばる。
きっと今私、すごく不細工な顔をしてる。

眉を下げて拓海をみつめると、おどろくほど甘い視線が返ってきた。

「髪、切ったんだな」

私の緊張をほぐすように拓海が優しい口調でつぶやきながら、すくいあげた私のひと筋の髪に、そっと唇を落とした。

「服も、メイクも」

言いながら、拓海の唇がゆっくりと移動していく。
耳元にこめかみにまぶたに、短いキスを落としていく。


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