イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「そんなこと言ったって……っ!」
この状況、緊張しないわけがない。
涙目の私を見て、拓海が目元を緩めた。
こちらに伸びてきた指が、私の眼鏡を取り上げる。
一気に不鮮明になる視界に心細くなる。
拓海は眼鏡をベッドのヘッドボードに置くと、私の顔に唇を近づけ、目じりにたまった涙に優しいキスをしてくれる。
まぶたにふれた唇の感触に、体がびくんとはねた。
そのまま頬に、耳元に、首筋に。優しいキスを繰り返す拓海。
「ん……っ」
その唇が触れるたびに、体が小さく飛び跳ねてしまうのが恥ずかしくて、口元を手の甲で覆って必死に声をこらえる。
ぎゅっと目をつぶり、ふるふると小さく震えながら体を強張らせていると、私の鎖骨にキスをしながら拓海がつぶやく。
「……やばいな」
やばいって、なにが……?
そう思いながらうっすらと目を開けると、潤んでぼやける視界の中で拓海が苦笑していた。