イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
似合わないからと短いスカートをはくことのない私は、太ももなんてだれかに触られるどころか、人目にさらしたこともない。
そんなところを拓海の手で優しく撫でられ、それだけで体がびくびくとはねてしまう。
「本気で誰とも付き合ったことも、キスしたこともないのか?」
「わるかったわね……っ!」
そんなこと、いちいち確認しなくてもいいのに。
どうせ、いい歳して恋愛経験ゼロの私をバカにしているんだろうと涙目で睨みつけると、端正な顔を緩めて拓海が笑った。
「全然悪くないけど」
そう言って肩を揺らした拓海がうわ目づかいでこちらを見る。至近距離で視線が絡み、勝手に鼓動が早くなってしまう。
「……俺が、はじめてなんだな」
拓海がかすかに首をかしげると前髪がさらりと流れる。まぶたに落ちた髪の隙間からこちらを見つめる拓海が、甘い声でつぶやいた。