イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
 

「一応、本命に義理立て」
「本命……」

その言葉を聞いて、胸の奥がずきりと痛んだ。


――そっか、拓海には本命の女の子がちゃんといるんだ。

そりゃそうだよね、拓海はかっこいいし頭もいいし仕事もできるし。
黙ってたって女の子が寄ってくる。
彼女がいないわけがない。

そんなことはわかってたのに、動揺してしまう自分が悔しい。

当然、彼女とこのベッドで寝たりもするんだろうな。
勢いで抱いてくれなんて頼んだけど、あらためてむちゃなお願いをしてしまったんだなと痛感する。

拓海の彼女さん、ごめんなさい。
いくら心の中で謝ったって私のしていることはとんでもなく身勝手でひどいことなんだけど、今更やめる気はなかった。

こんなわがまま、もう二度と言わないから。
これ一度きりだから。
だから、今夜だけは見逃して。
これでちゃんと、気持ちに区切りをつけるから。

だから……。


 
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