イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
そして一瞬の間を開けて、じわじわと怒りが込み上げてきた。
「そんな男やめて、俺に――…」
拓海の言葉を冷静に聞いている余裕がなくて、感情が爆発してしまう。
「バカって……! そんなこと、拓海にだけには言われたくないっ!!」
「は? どういう意味だよ」
突然怒り出した私に、拓海は怪訝な様子で眉をひそめた。
「私の気持ちなんて一ミリもわかってないくせに! この、鈍感男っ!!」
人の気も知らないで身勝手なことを言う拓海に腹が立って、全力でそう叫ぶ。
私に覆いかぶさる拓海の腕から力が緩んだすきに起き上がり、手に触れた枕を掴み思いっきり拓海の顔面を叩いた。
「拓海のバカヤロウっ!!」
怒鳴りながら何度も枕を振り下ろすと、ヘッドボードに置かれた眼鏡をひっつかみ、床に脱ぎ捨てられた服を胸に抱き、私はベッドルームから逃げ出した。