彼の甘い包囲網
「……会いたかった、ずっと。
顔を見て、声を聞いて……抱き締めたかった。
何回も会いに行こうって考えたよ。
だけどお前と約束したから、極力我慢してた」
はあ、と奏多は長い溜め息を吐いた。
「他に男はいないって調べていたから知ってたけど……」
……聞き捨てならない言葉を聞いた気がするけれど。
「お前の動向は柊や色々な方面から聞いていたけれど」
……やっぱり聞き捨てならない。
「でも安心なんてできなかった」
「……いや、それ、ストーカーに近くない?」
先程までのドキドキは何処へやら。
冷静に突っ込んでみたら、アッサリ否定された。
「違う。
お前の動向をチェックするのは当然だ」
だからストーカーではない、と意味がわからない持論を展開された。
「俺は会いたくてたまらなかったのに、お前は俺から逃げようとしたんだぞ」
「だって!
まさか、あの距離だし、暗いし、一瞬だったし。
奏多が気付いているなんて思わなかったから……」
「俺がお前に気付かないわけないだろ。
何で戻ってきてることを連絡しないんだよ!
札幌に行く前からどれだけ会ってないと思ってるんだ?」
ギロリ、と怒りを含んだ綺麗な瞳が私を睨み付ける。
秀麗な顔立ちの奏多が怒ると迫力がありすぎて恐い。
「……え、と。
それは、あの」
「俺はお前が帰ってきたことを調べてたから知ったんだ。
連絡を待っていた俺の身にもなれ」
奏多の瞳が眇められて。
益々迫力が増す。
「……ちょうどよかったよ、お前に会えて。
柊を問いただして、お前に会いに行くつもりだったからな」
氷点下のような冷たい声と表情に。
逃げられないことを悟った。
顔を見て、声を聞いて……抱き締めたかった。
何回も会いに行こうって考えたよ。
だけどお前と約束したから、極力我慢してた」
はあ、と奏多は長い溜め息を吐いた。
「他に男はいないって調べていたから知ってたけど……」
……聞き捨てならない言葉を聞いた気がするけれど。
「お前の動向は柊や色々な方面から聞いていたけれど」
……やっぱり聞き捨てならない。
「でも安心なんてできなかった」
「……いや、それ、ストーカーに近くない?」
先程までのドキドキは何処へやら。
冷静に突っ込んでみたら、アッサリ否定された。
「違う。
お前の動向をチェックするのは当然だ」
だからストーカーではない、と意味がわからない持論を展開された。
「俺は会いたくてたまらなかったのに、お前は俺から逃げようとしたんだぞ」
「だって!
まさか、あの距離だし、暗いし、一瞬だったし。
奏多が気付いているなんて思わなかったから……」
「俺がお前に気付かないわけないだろ。
何で戻ってきてることを連絡しないんだよ!
札幌に行く前からどれだけ会ってないと思ってるんだ?」
ギロリ、と怒りを含んだ綺麗な瞳が私を睨み付ける。
秀麗な顔立ちの奏多が怒ると迫力がありすぎて恐い。
「……え、と。
それは、あの」
「俺はお前が帰ってきたことを調べてたから知ったんだ。
連絡を待っていた俺の身にもなれ」
奏多の瞳が眇められて。
益々迫力が増す。
「……ちょうどよかったよ、お前に会えて。
柊を問いただして、お前に会いに行くつもりだったからな」
氷点下のような冷たい声と表情に。
逃げられないことを悟った。