彼の甘い包囲網
トサリ、と私の身体を大切そうにソファに凭れさせて。
奏多は私の髪を撫でて、ぼうっとしている私の瞳を覗き込む。
「楓」
胸が痛くなるくらい切ない声で私を呼ぶ。
私の瞳が奏多の色香に濡れた瞳を捉える。
隣りに座り込んだ奏多は私の前髪を掻き上げてキスをひとつ落とした。
頬に、鼻に、瞼に。
ちゅ、ちゅ、と優しく奏多は口付ける。
触れられる度にビク、と肩を上げる私を見て、フッと蕩けそうな笑みを浮かべる奏多。
その色気が漂う仕草に頭が働かない。
「楓だ……」
そうっと髪を一房掬ってキスをして、首筋にかかる髪を掻き分けて、唇を寄せる奏多。
「楓の匂いがする……」
奏多が私の首筋に顔を埋める。
その声がセクシーに掠れていて私の身体が火照り出す。
そんなに大切そうに触れないで。
優しいキスなんてしないで。
どうしてそんなことをするの?
……私以外の女性にもするの?
してきたの?
一瞬、そんなことを考えてしまって。
そんな自分に呆然とする。
だけど、一度考え出してしまった思考は止まらなくて。
暴走してしまう。
この部屋には、誰か他の女性が入ったのだろうか。
奏多は甘く囁いてキスをしたのだろうか。
その腕で抱き締めたのだろうか。
そんなこと考えたくないのに。
暗い感情がたくさん湧き上がる。
「か、奏多……!やめて……!」
抵抗する私を横目に。
奏多は私を抱き締めた。
「会いたかった……」
漏らされた小さな一言が切なく胸に響く。
その言葉は私に、私だけに今、向けられたもの。
そのことに気付いて。
抵抗していた手から力が抜けた。
ああ、そうか。
私は。
自分への自信とか執着だ、とか関係なく。
そんなのは言い訳で。
もうずっと奏多が好き、だったんだ。
他の人と比べることなんてできないくらいに。
奏多だけが好きなんだ。
奏多は私の髪を撫でて、ぼうっとしている私の瞳を覗き込む。
「楓」
胸が痛くなるくらい切ない声で私を呼ぶ。
私の瞳が奏多の色香に濡れた瞳を捉える。
隣りに座り込んだ奏多は私の前髪を掻き上げてキスをひとつ落とした。
頬に、鼻に、瞼に。
ちゅ、ちゅ、と優しく奏多は口付ける。
触れられる度にビク、と肩を上げる私を見て、フッと蕩けそうな笑みを浮かべる奏多。
その色気が漂う仕草に頭が働かない。
「楓だ……」
そうっと髪を一房掬ってキスをして、首筋にかかる髪を掻き分けて、唇を寄せる奏多。
「楓の匂いがする……」
奏多が私の首筋に顔を埋める。
その声がセクシーに掠れていて私の身体が火照り出す。
そんなに大切そうに触れないで。
優しいキスなんてしないで。
どうしてそんなことをするの?
……私以外の女性にもするの?
してきたの?
一瞬、そんなことを考えてしまって。
そんな自分に呆然とする。
だけど、一度考え出してしまった思考は止まらなくて。
暴走してしまう。
この部屋には、誰か他の女性が入ったのだろうか。
奏多は甘く囁いてキスをしたのだろうか。
その腕で抱き締めたのだろうか。
そんなこと考えたくないのに。
暗い感情がたくさん湧き上がる。
「か、奏多……!やめて……!」
抵抗する私を横目に。
奏多は私を抱き締めた。
「会いたかった……」
漏らされた小さな一言が切なく胸に響く。
その言葉は私に、私だけに今、向けられたもの。
そのことに気付いて。
抵抗していた手から力が抜けた。
ああ、そうか。
私は。
自分への自信とか執着だ、とか関係なく。
そんなのは言い訳で。
もうずっと奏多が好き、だったんだ。
他の人と比べることなんてできないくらいに。
奏多だけが好きなんだ。