彼の甘い包囲網
エレベーターの中で既に力が抜けてしまった私をサッと横抱きにして。
奏多は器用に玄関ドアを解錠した。
私のパンプスを荒々しく脱がせて。
奏多は私を抱き抱えたまま、部屋を横切っていく。
「か、奏多っ……!
ま、待って、何で、急に……!」
これから起こることを予感した私が焦った声を出すと。
奏多が寝室の入り口で足を止めた。
「……急に、じゃない。
ずっと楓が欲しかった。
……言っただろ?
帰国したら覚悟しとけよって」
甘く切ない声。
いつも以上に色気を含んだ瞳がただ私を見つめる。
「……お前を好きになって……ずっとずっとお前が欲しかった。
これから一生お前だけを大事にする。
お前だけを生涯愛するって誓う。
……嫌か?」
紅茶色の瞳の奥に燻る熱い熱が私を包む。
捕らえられて瞬きすらできない。
カアアッと身体中に熱が籠る。
ドクンッと心臓が一際大きな音をたてた。
呼吸が止まる。
こんなにも真摯な眼差しで乞われて、拒否なんてできない。
ううん、したくはない。
「嫌、じゃない……」
小さな小さな声で返事をした私に。
奏多はその凄まじい美貌のまま蕩けそうに微笑んで。
私の額にキスをした。
「……ありがとう。
楓のハジメテ、大事にさせて」
甘い甘い声を私の耳に響かせた。
そっと下ろされたベッドの上。
このベッドに横たわるのは二度目。
でもあの時とは全然違う。
たゆたう甘くて熱い空気。
ブラインドの隙間から洩れる月光が奏多を照らす。
スーツの上着を脱いで、シュッと音をたてて奏多がネクタイを外す。
何でもない仕草なのに目を奪われる。
ワイシャツのボタンを幾つか外して奏多はそっと私の隣りに横たわった。
私の腰と頭を抱きしめて、瞼に鼻に耳にキスの雨を降らせる。
「楓、愛してる」
深くなっていくキスの合間に何度も奏多は呟く。
その声が愛しくて優しくて涙が零れた。
心臓が痛いくらいに激しい鼓動をうつ。
私の涙を奏多は大切そうにそっと唇で掬う。
奏多が私の着ているブラウスのボタンを外していく。
ヒヤリとした空気が素肌に触れる。
身体が熱い。
恥ずかしくて堪らないのに奏多から目が逸らせない。
奏多の妖艶な眼差しに酔いそうになる。
奏多の優しい手が私の身体を暴いていく。
初めて感じる重みと痛み。
「愛してるよ」
遠退く意識の中で奏多の甘い声が聞こえた。
奏多は器用に玄関ドアを解錠した。
私のパンプスを荒々しく脱がせて。
奏多は私を抱き抱えたまま、部屋を横切っていく。
「か、奏多っ……!
ま、待って、何で、急に……!」
これから起こることを予感した私が焦った声を出すと。
奏多が寝室の入り口で足を止めた。
「……急に、じゃない。
ずっと楓が欲しかった。
……言っただろ?
帰国したら覚悟しとけよって」
甘く切ない声。
いつも以上に色気を含んだ瞳がただ私を見つめる。
「……お前を好きになって……ずっとずっとお前が欲しかった。
これから一生お前だけを大事にする。
お前だけを生涯愛するって誓う。
……嫌か?」
紅茶色の瞳の奥に燻る熱い熱が私を包む。
捕らえられて瞬きすらできない。
カアアッと身体中に熱が籠る。
ドクンッと心臓が一際大きな音をたてた。
呼吸が止まる。
こんなにも真摯な眼差しで乞われて、拒否なんてできない。
ううん、したくはない。
「嫌、じゃない……」
小さな小さな声で返事をした私に。
奏多はその凄まじい美貌のまま蕩けそうに微笑んで。
私の額にキスをした。
「……ありがとう。
楓のハジメテ、大事にさせて」
甘い甘い声を私の耳に響かせた。
そっと下ろされたベッドの上。
このベッドに横たわるのは二度目。
でもあの時とは全然違う。
たゆたう甘くて熱い空気。
ブラインドの隙間から洩れる月光が奏多を照らす。
スーツの上着を脱いで、シュッと音をたてて奏多がネクタイを外す。
何でもない仕草なのに目を奪われる。
ワイシャツのボタンを幾つか外して奏多はそっと私の隣りに横たわった。
私の腰と頭を抱きしめて、瞼に鼻に耳にキスの雨を降らせる。
「楓、愛してる」
深くなっていくキスの合間に何度も奏多は呟く。
その声が愛しくて優しくて涙が零れた。
心臓が痛いくらいに激しい鼓動をうつ。
私の涙を奏多は大切そうにそっと唇で掬う。
奏多が私の着ているブラウスのボタンを外していく。
ヒヤリとした空気が素肌に触れる。
身体が熱い。
恥ずかしくて堪らないのに奏多から目が逸らせない。
奏多の妖艶な眼差しに酔いそうになる。
奏多の優しい手が私の身体を暴いていく。
初めて感じる重みと痛み。
「愛してるよ」
遠退く意識の中で奏多の甘い声が聞こえた。