放課後○○倶楽部
「海藤さん、ちょっと失礼しますね」
「え、ちょっ――」
女子生徒にスケベ面を全開で手を振っている部長を足払いで転ばせて足を掴み、ジャイアントスイング(俺の場合、右へ一度振って左回転の方が回しやすい)、でゾンビの集団をなぎ倒し――
「はい、失礼」
最後の一振りで部長を思いっきり投げ飛ばした。
呆然とする女子生徒の集団が俺を真っ直ぐに見つめているので、軽く笑みを浮かべてウインクをすると、「お姉様、素敵」と言いながら薄く頬を赤くして俯いていた。
……嬉しくない一言だね。
そんな姿を見ながら俺はゾンビを踏みつけていたが、足元で「もっと踏んで」「そこ、そこっ」「ああっ、女王様!」なんて聞こえるが全て空耳と言う事で片付け、その場を去った。